JR大阪環状線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2024年3月16日ダイヤ改正】

287系HC632通勤特急らくラクやまと

1．概要

大阪環状線平日朝ラッシュ時ダイヤは、2022年3月12日ダイヤ改正で、内回りで毎時2本、外回りで毎時1本が減便された。改正前は3〜5分毎の運転だったが、改正後は4分毎の運転となった。

JR大阪環状線平日朝ラッシュ時ダイヤは外回りが大阪着7時台に直通快速3本、区間快速1本、環状普通10本、8時台に直通快速5本、区間快速4本、環状普通8本が運転されている。

内回りは大阪着7時台に特急くろしお1本、関空特急はるか2本、関空・紀州路快速1本、環状普通13本、8時台に関空特急はるか2本、特急くろしお1本、関空紀州路快速3本、環状普通9本、桜島線直通普通3本が運転されている。7時台、8時台ともに改正前には区間快速が運転されていたが、運転取り止めとなった。内回りは環状普通の運転が中心で、これに加えて環状線内各駅が数多く運転されているので、普通の割合が高い。外回りと異なり、関空・紀州路快速は快速運転を行うが、運転本数は少ない。

2．2024年3月16日ダイヤ改正

大和路線から梅田貨物線を経由して新大阪まで運転される通勤特急らくラクやまとが新設された。大阪環状線は天王寺から大阪まで停まらないため通過するだけの列車となっている。

3．内回り特急

HA607

特急は下り特急くろしおが7時台に1本運転されている。新大阪発7時34分で、天王寺着は7時56分のため22分もかかっている。データイムは15分程度で走っているので、6分も遅い。前を走る普通が多く追い越しもできないため、ノロノロ運転になってしまう。

関空特急はるかは7時台に2本、8時台に2本が運転されている。はるかも新大阪から天王寺まで20〜22分かかっており、普通の本数が多いため思うようには走れない。

4．内回り関空紀州路快速

HF428

関空・紀州路快速は7時台に1本、8時台に3本が運転されている。この他に7時台には単独運転の紀州路快速も1本運転されている。単独の紀州路快速は大阪発7時05分に設定されている。この電車は以前直通快速で運転されていたが、すぐに紀州路快速化された。

関空・紀州路快速はデータイムと停車駅は変わらず、天王寺、京橋から大阪までの各駅と福島、西九条、弁天町、大正、新今宮に停車する。

大阪から天王寺までの所要時間は19分で、7時台の紀州路快速は17分、関空・紀州路快速は21分かかっている。データイムの関空・紀州路快速は同区間を16分で走っているので、関空・紀州路快速も普通の後追いのため遅くなっている。

5．内回り環状普通

323系LS21

環状線普通は7時台に13本、8時台に9本が運転されている。外回りは直通快速、区間快速の運転があるため、環状線普通は内回りほど多くないが、内回りは関空・紀州路快速が快速運転を行ったり、区間快速の本数が少ないため、環状線普通が多くなっている。

8時台には後半に桜島線直通が設定されている。ユニバーサルスタジオジャパンの開園時間に合わせた設定と言えるが、開園時間は8時30分のため、直通運転の設定はやや遅めである。土休日は6時台から直通があるので、平日に関しては環状線内のラッシュ輸送が優先されているのだろう。

6．外回り特急

HB631

外回りは天王寺発7時台に特急くろしお2本、関空特急はるか1本、直通快速4本、区間快速3本、普通9本が運転されている。8時台には関空特急はるか2本、直通快速4本、区間快速4本、普通8本が運転されている。

特急くろしおは天王寺発7時01分の4号が和歌山始発、7時25分発の6号が海南始発で運転されている。4号・6号とも和泉砂川、日根野、和泉府中に停車し、通勤特急の役割を果たしている。天王寺から新大阪までの所要時間は4号が20分、6号が25分で、データイムよりかなり遅くなっている。外回り線は直通快速、区間快速が運転されているが、環状線内は全て各駅停車となるため、各駅停車の本数が多い。このため、特急も各駅停車の後追いとなりノロノロ運転せざるを得ない。4号の前には和歌山発5時14分で、新大阪に6時21分に到着するくろしお2号が設定されている。この電車は以前運転されていた新大阪行きの快速を置き換えたもので、阪和線沿線から早朝の新幹線に乗り継ぎを考慮している。

関空特急はるかは7時台に1本、8時台に2本が運転されている。はるかも日根野、和泉府中に停車して通勤輸送も担っている。天王寺から新大阪までの所要時間は2号が21分、4号が20分、6号が26分となっている。

7．外回り直通快速

HF406

直通快速は阪和線からの直通列車で、阪和線内は通常の快速と同じ停車駅で運転され、天王寺から大阪環状線内は各駅に停車となる。天王寺発7時台に4本、8時台に4本が運転されている。天王寺発7時11分の直通快速は和歌山始発、7時31分の直通快速は関西空港始発、天王寺発7時43分の直通快速は関西空港、和歌山始発で日根野から併結運転を行う。天王寺発7時55分の直通快速は和歌山始発で京橋行きで運転されている。天王寺発8時04分の直通快速は関西空港始発、天王寺発8時13分の直通快速は和歌山始発、天王寺発8時25分の直通快速は関西空港、和歌山始発で日根野から併結運転を行う。天王寺発8時45分の直通快速は和歌山始発で運転されている。

8．外回り区間快速

NA431

外回り区間快速は7時台に3本、8時台に3本が運転されている。7時台は加茂発が2本、奈良発が1本の運転で、大阪環状線内は各駅に停車する。奈良から大阪までの所要時間は58～64分で、データイムの大和路快速よりも10分以上遅くなっている。区間快速は以前奈良の103系や森ノ宮の103系、201系が運用されていたが、現在は全て221系に置き換わっている。

9．外回り環状普通

LS02

外回りの大阪環状線普通は7時台に9本、8時台に8本が運転されている。この時間帯は桜島線からの直通がないため、環状普通のみの運転となっている。快速も各駅に停まる直通快速、区間快速だけの運転となっているので、環状線各駅の乗車チャンスは一定しており、7時台16本、8時台17本が運転されている。